2019年11月1日(金)~2日(土)まで首里城火災関連の現地取材に入った。 何時もは朱色が青空に映えるその姿はそこにはなく、規制線の前に見えるそれは黒く焼け辛うじて残った一部の建屋のみ。
取材に入り声を聞いてみると
「心のよりどころ」であった。 入ったらまだそこにありそう。 とにかく残念だ。
そんな声が印象的だった。
「終始炎上の様子を見守ることしかできなかったという男性」
歴史に刻まれるであろうこの出来事を、後生に伝えようと溢れる涙を抑え必死にカメラに収めたという。 孫を叩き起こして彼らの目にも記憶にもしっかり焼き付けておこうと、首里のそして沖縄の歴史を語る声が、バチバチと火の粉を散らす音を背に聞こえる。 この映像は歴史を語る上で貴重な財産となる。しっかりと撮影を続けて頂いたことに敬意を表したい。
「首里城に観光に訪れる人々をもてなすため日々琉球舞踊を舞っていた女性」
昨日までその舞台で踊っていたのにその舞台を失ってしまったことがまだ信じられない。 でも復活の日の為に日々修練を積み重ねていきたい。
「守礼門前で話しを聞いた高校生」
再建、復興の為にさっそくアクションを起こしたい!友達同士で募金活動を立ち上げる。
街を回ると「よりどころを失って残念だ」という声が多く聞かれたが、最後には「また頑張って立派な首里城を見たい。そのために行動したい」 という前向きな言葉が聞け、ファインダーを通して切り取ったその表情も明るかった。
「沖縄の思い・声」を全国に伝えるという一助となれたことに感謝したい。