イサオスタジオの畑野です。
先日行った「対談動画」の制作について、事例を交えてご紹介します。
《事例案件:対談》
テーブルレイアウトはハの字型
(作家さんとの対談だったため、テーブルに著書を配置)
仕様としては
・作家と編集長との対談
・聴講者あり
・引きカメラ1台、寄りカメラ2台(計:3台)
・演者ごとにピンマイク、バウンダリーマイク2台ずつ(計:4台)
といった内容。
対談動画では『視聴者が没頭し、心を動かす』という、現場にいるような臨場感を演出しつつ、内容がどれだけ残るかということが大切です。
学習方法と平均学習定着率の関係を示す「ラーニングピラミッド」では『ビデオ・音声による学習(視聴覚)』は20%ほどです。 (因みに一番学習定着率が高いのは「人に教える事」とのこと。)
この20%は視聴者の学習に対する気持ちはもちろんのこと、学習教材となる動画自体のクオリティがとても大切になってきます。
対談動画でよくあるのが固定視点(定点)のみ撮影。これでは映像にメリハリがなく、視聴者にも飽きが生じてしまいます。
人の集中力はあまり続きません。代り映えのしない映像は刺激が少なく、人の退屈を加速させます。かといって、映像を頻繁に切り替えてしまうと、視聴していて疲れる動画になってしまいます。これでは学習という以前の問題になってしまいます。
そして、おろそかになってしまいがちなのが『音声』です。音声と映像が相まって、初めて学習教材として意味を成しえます。
イサオスタジオでは平均学習定着率『20%』を最大限まで高めることを目指し、映像・音声ともに高品質な対談動画をお客様へお届けします。
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シネマレンズで対談者をハッキリと
対談動画で見せたいものは何か?
それは対談者の様子。表情や身振り手振りです。スタジオの小物(什器)や背景・照明も活用し、被写体を引き立てます。
会議室など狭い空間での撮影の場合、通常のレンズを使用すると、奥行き感のない
のっぺりとした映像になってしまいます。
弊社ではシネマレンズを使用し、対談動画を収録しています。
シネマレンズはピントがあった部分は演者の表情を非常にシャープに映し、被写体を印象的に浮かび上がらせます。背景には程よいボケ足が入り、何が主体なのかを映像でハッキリと映しだしてくれます。対談者の感情が直に伝わってくるような動画をお届けします。
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サブマイクでこすれ音も生じてもアシスト
通常の講義などと違い、対談では演者同士の話が白熱し感情の熱を帯び、想定外のリアクションや身振り手振りをすることもあります。ピンマイクをつけて話すことに慣れていない方だと、身振り手振りをしたときにピンマイクにタッチしてしまったり、マイクヘッドが衣服にこすれることがあります。 その際、上がってきた音声は「ガサッ、ボソッ」と「擦れノイズ」が発生してしまいます。
収録前に「マイクには触れないようお願いします」と説明してしまうと、ピンマイクに気を使ってしまい不自然なリアクションをしてしまう方もいらっしゃいます。ありのままの自然体で話していただくことが対談動画では特に大切です。
ピンマイクに触れてしまった際にも気にせず話していただくためにも、予備系のマイクを準備することも必要です。例えば不意なタッチによってノイズが発生したところを差替えできるように、弊社では置き型のマイクを予備系として設置しています。平置きで高さ2cm程度のバウンダリータイプのマイクを使用するため、映像の邪魔にもなりません。
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整音で声をクッキリと
今回のように聴講者がいる場合は事前に注意喚起を行っていても、人が増えるごとにアクシデントのリスクが上がっていきます。ちょっとした物音、聴講者の咳、空調の音など精密なマイクほどよく音を拾ってしまいます。
不要な音が鳴るたびに収録を止めていたらキリがありません。止められるごとに対談者の方の話の熱も冷めていってしまいます。(弊社の収録は一発OKを目指しています)
ですが、完成品に不要なノイズが乗っていたら耳障りで内容に集中が出来なくなるのもまた事実です。サイレンや着信音など消えづらい音もありますが、ほとんどの環境音は整音処理(MA)で問題ないレベルまで低減することが出来ます。弊社では最新の整音技術を導入し、熟練したMAエンジニアの耳で聞き心地の良い音に仕上げてお客様のもとへお届けします。
イサオスタジオでは、様々なセミナー・講義動画を制作しながら、より伝わる動画を制作するにはどうしたらいいか。社内はもちろんご利用いただいているクライアント様のご要望を取り込みながらサービス開発を行っております。
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