イサオスタジオ Blog

「イサオスタジオ」という映像制作会社のBlogです。 映像や音声の制作技術の話題にとどまらず、料理や旬の話題まで「皆様のお役に立てそうな記事」を書いています。

【展示会リポート】Inter BEE 2022・国際放送機器展@幕張メッセ➀

こんにちは。イサオスタジオの畑野です。

本日はイサオスタジオのスタッフ4名で『Inter BEE 2022・国際放送機器展』(幕張メッセ)へ行ってきました。

『Inter BEE 2022・国際放送機器展』(幕張メッセ)

『Inter BEE 2022・国際放送機器展』(幕張メッセ)

 

※Inter BEE とは

『音』『映像』『通信』のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会です。

 

全国各地の映像制作関係者がこのイベントを目指して幕張に集まります。
弊社イサオスタジオ社長の出身地である沖縄からもInter BEEのために映像仲間が集結するそうで、コロナ禍以前は、一日会場を楽しんだあとはお酒を交えながらマニアックな映像の話で盛り上がったとか。例年この時期を心待ちにしていたそうです。

 

広大なメッセ展示場にところ狭しと並ぶ出展ブース

広大なメッセ展示場にところ狭しと並ぶ出展ブース

 

《気になる参考出展》

さて、InterBEEは、ハードウェアメーカーの出展がメインですが、放送局や映像業界をリードする団体が新しい技術を発表する場でもあります。これから実用化される技術の参考出展はInterBEEの醍醐味の一つですが、今回私が印象に残ったのは『手話CGアニメーション生成技術』です。

 

入力した日本語をCGのアニメーションとして出力できる技術で、まだ放送での実用化はされていないものの、今後かなり需要が高まる技術だと感じました。

 

参考出展の一つ「手話通訳をCGアニメーションで実現」

参考出展の一つ「手話通訳をCGアニメーションで実現」

 

リアルの手話通訳者がいなくてもCGのキャラクターが手話を行ってくれるというこの技術。リアルの人間の身振り手振りに勝るものはないと思いますが、人手が薄くなる時間帯にまず情報を伝えたいといった需要に応えることができるでしょう。

 

スマホでテキストや音声の翻訳は身近な存在になってきましたが、これからは手話も身近な存在になりそうで大変面白いと思います。弊社は福祉関係のクライアント様も多く、一般化されれば早速トライしてみたい技術の1つですね!

 

《一般ブースと講演》

その他にイサオスタジオでも使用しているのMA(音処理)アプリセミナーを聴講しましたが、音声ノイズ処理のクオリティが大幅にアップデートされていて機能改善の技術力に驚愕しました。

※最新バージョンは効果絶大!と判断。翌日早速、弊社に導入されました!

また事前登録して『Z世代エンジニアたちが懸ける放送業界の未来』というテーマの講演も聴講。企業のDX化やメタバースなどが発展している中で、テレビメディアはどのように立ち回るのかなどの議論が繰り広げられていました。

 

ドラマシーンとバーチャルを掛け合わせたメタバース体験など、現在の自分では考えつかないようなアイデアをたくさん聞くことができセミナーを通じて今後の放送業界の未来が少し見えてきたような気がします。

 

 

《おわりに》

コロナ禍により映像の需要が高まる中で、それに呼応するように機材や技術が急激に進化しています。その進化を知らずして、今後の映像業界を生き残るのは厳しいと痛感しています。

 

「生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである」(ダーウィン)

 

この言葉の通り、今後映像制作会社が生き残るためには新しいテクノロジーを自分たちがまず学び、理解し、使ってみることで、お客様の要望に沿ったサービスへ昇華・発展させていくことが重要です。

しかし、流行りの中にいるだけでは求められている本質が見えなくなります。先人が築いてきた知見、セオリー、スタンダードの重みは不変。技術者の満足に終わらない。求められていることは何か。常に思考しながら日々精進したいと思える一日となりました。

 

《追記》

InterBEEならではといいますか「ロケ弁コーナー」がありまして、スタッフそれぞれ好みのロケ弁をいただきました。普段の業務だけでは感じられないことを数多く見聞きし、美味しいお弁当で更にモチベーションアップ!

InterBEE名物「ロケ弁コーナー」にて

InterBEE名物「ロケ弁コーナー」にて


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