- 「北朝鮮のテレビメディアがどんな機材を使っているのか?」
- 金正恩委員長を追う「北朝鮮テレビメディア・カメラ機材」にフォーカス
- 【北朝鮮は映像に拘りを持った国である】
- 気づいたこと&まとめ
- 「目の付け所がイサオスタジオ」
「米朝首脳会談」や「南北首脳会談」
今、北朝鮮や金正恩委員長が注目を浴びていますね。以前に比べて海外メディアも続々北朝鮮について取り上げてくれることで「高精細で美しいニュース映像」に多く触れることが出来るようになっています。
私は仕事柄、北朝鮮や金正恩委員長関連のニュース映像で、金正恩委員長の一挙手一投足よりも
「北朝鮮のテレビメディアがどんな機材を使っているのか?」
とか、スタッフの動きをとても興味深く見ています。HD映像なのでカメラマンがチョロチョロ動き回っていてもよーく見えるんですよね!
以前は北朝鮮がらみのニュース映像は「朝鮮中央テレビ(北朝鮮国営)」が配信するものばかりで、北朝鮮の撮影クルー・スタッフが「他のメディアの画像に写る」というのがあまりなかったのです。国外に出ることが珍しい「北朝鮮のテレビスタッフの様子」それは貴重。
なので、「米朝首脳会談」「南北首脳会談」の映像はこれまであまり見ることができなかった「北朝鮮メディアのちょっと裏側」が良く見えてとても新鮮なのです!
今回はいろんなニュースソースから、
金正恩委員長を追う「北朝鮮テレビメディア・カメラ機材」にフォーカス
してみます。
まず、こちらの記事から。
こんなに北朝鮮テレビカメラマンさんが大写し
になったことないんじゃない?位に、鮮明且つ大写しになってます。しかもイケメン!日本のテレビカメラマンってこんなイケメンいないような(笑)
機材はSONYのXDCAM使ってますね。レンズはFUJINON(富士フイルム)のHDズームレンズ。私には型番までは読み取れませんが、機材マニアの方ならこれだけでもわかるかも。(解る方いたら教えてください(..)_)
日本のニュース取材でも主力のフォーマットXDCAM。北朝鮮の放送現場にも導入されてるようです。取材・編集もHD化されたんでしょうね。
勝手なイメージで「払い下げの中古」でも使ってるんかな?
とか思っていたんですが、機材はほぼ最新・現行機種フォーマットと言っていいですね!
(参考:XDCAMってこんなモノです)
XDCAM ショルダーカムコーダー | 商品ラインアップ | XDCAM™ | 映像制作機材 | 法人のお客様 | ソニー
これも斬新。北朝鮮っぽくない(笑)
ブレないように脚踏ん張ってます!ガンバレ!
こちらは先の南北首脳会談のとき、板門店にて。 こちらも同じくSONYのXDCAM使用。
むむ?カメラマイク外してますね。音は要らないのかい?
アクセサリーシューについているビデオライトはどこのメーカーのだろう?(解る方いたら教えてください(..)_)
あと、お隣のカメラマンさん。北朝鮮のメディアかは不明だけど、ENGカメラの予備?でジンバルをマウントしてる!面白い使い方だと思う。
こちらは「軍事パレード時の金正恩委員長を捉えるカメラマンさん」
先に紹介した南北首脳会談・板門店の時と恐らく同じカメラマンさんですね!同じ機材かな?こちらもマイクなし。恐らく同じビデオライト。カメラマン毎に1台「マイカメラ」を与えて、機材管理に責任を持たせてるのかー?なんて考えが巡る巡る。
【北朝鮮は映像に拘りを持った国である】
そうそう、北朝鮮といえば、金正恩委員長のお父さん「金正日総書記」が『大の映画好きということで有名』でした。確か映画・映像制作の教育にはテキストを自ら執筆し、直々に教鞭に立つなど「映像に殊の外思い入れがあった」はず。
その拘りからか、
テレビ時代になってもニュース取材はずっと「フィルム撮影」だった
のよね。以前は北朝鮮の24コマのフィルム撮影のニュースを見ると「良い質感だなー」「これで遠くの雲の上の人に見えるようにしてるんだ」とその映像の質感に「別格」を感じていました。(水戸黄門がフィルム撮影をやめて「なんだか軽くなった」の逆。わかる人にはわかるはず(^_^;)
そのフィルム撮影・取材の様子が2009年の記事にあるってことは、つい最近になってから「電子的ニュース取材(ENG)」に移行していったんだろうね!
(参考:ENGとは) ENG (放送) - Wikipedia
飛び越し走査(インターレース)は認められん!
という金正日総書記の意向・遺言?
↓
プログレッシブがENGカメラにも導入されたから、金正恩委員長の時代になって導入されたのか・・・などなど、いらぬ想像は膨らむばかり(笑)
(参考:インターレースとプログレッシブ) 最新アナログ基礎用語集 - プログレッシブとインターレース - TI
北朝鮮のテレビカメラマンは何故か目立ちますね。
動きが。 恐らく他のカメラの邪魔になるとかは一切心に思ってないのかもな(^_^;
気づいたこと&まとめ
北朝鮮のテレビメディアは取材にSONYのXDCAMを導入している。
北朝鮮のテレビカメラマンはイケメン!
金正恩委員長の側にいるときだけ?カメラマイクは装着していない。(かといって音声さんはいない)そこはお父さんの方針を引き継いだのか?音の扱いをどうしてるのか興味あるな。
こういう機材って「メンテナンス必須」なんだけど、どうしてるんだろうか?(SONYの営業所ないよね)どこで買ってくるんだろうか?とか。
と、これからも目が離せない北朝鮮。
「目の付け所がイサオスタジオ」
今後も流れてくるニュース映像から「スタッフや機材」といった、少し違った目線・角度から北朝鮮を眺めてみたいと思います。
★本日(2018年6月12日)アメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩委員長の2ショットという「想像だにしなかったこと」が実現しました。とにかく戦争など起きないよう腹を割ってじっくり進めてもらえたらと思います。「お互い話せばわかるじゃないか!」となること願うばかりです。表情や仕草が伝える情報は絶大だと感じた一日でした。
え、さてさて私は、
今でもXDCAMじゃなくて、HDCAM使ってますがENG担ぐお仕事ありましたらよろしくお願いします!お気軽にメッセージください(..)_